木地づくりは、木をくりぬいて作る挽物と板を加工して作る板物に分けられます。 木地の変形を防ぐため、十分な自然乾燥の後人工乾燥をし成形されます。 飛騨春慶は上に塗る漆が透明なだけに、ごまかしや・やり直しがきかず、木地師の 腕と良質な木材によるところが大きく木地が命ともいえます。 |
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自然乾燥中 |
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飛騨春慶は自然の木目を生かした透明な塗りを特徴とします。 このため他産地の漆器と違い、漆を塗る素材である木地の善し悪しがきわめて重要な要因になります。 したがって、木材から美しい木目を引き出す木地師と、その木目を生かす透けた艶のある漆 を塗る塗師との技術が相まってはじめて優れた春慶製品が生み出されます。 |
木取り | 荒削り | 人工乾燥 | 木地完成 |
板物・曲げ物木地 樹齢200年以上のヒノキ,サワラ材を使用し、その木目を美しく表現するよう加工します。 原木−製材−乾燥−板剥ぎ−仕上削り [板物]1−留付−接着−ろく抜き−仕上げ [曲物]1−水浸し−曲げ成形−接着−−ろく抜き−桜樺とじ−仕上げ |
挽物木地 主にトチ材を使用し、木目が生きるように材料を削り出します。 原木−製材−乾燥−荒取り−燻煙乾燥−−仕上削り−研摩−仕上げ |
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